ジム・ロジャース
という世界三大投資家の一人と
言われている方の本を読みました。
この方、投資で大成功した、
一般人の私には想像もつかないような
”お金持ちの人”だと思われます………。
この本を読んでみて
すごいな、と思ったことベスト3
- 歴史を学ぶことで未来が予測できる。
- これからは中国語を学ぶべし。
- 日本は残念ながら衰退してしていく。
もう少し詳しくご紹介していきたいと思います。
まずひとつ目。
ジム・ロジャース氏はハーヴァードやオクスフォード
にて、歴史学を学んできた方だそうです。
主には欧米の歴史を学んだそうですが、
今だったら、アジアを含む
世界の歴史を学ぶだろうと書かれています。
来るべき未来の経済の中心はアジアになる
と予測されているからです。
そんなロジャース氏はリーマンショックが
起こることを前年くらいから予測できたそうです。
というのも、第一次世界大戦後の世界恐慌の
時の社会やお金の動きをつぶさに学んでいたことで
同じようなことが起きると確信できたそうです。
そういったお金の動きに対応する形で
株の売買をしたおかげで、リーマンショック時に
少なくない利益を得ることができた、
と書いてありました。
『歴史は繰り返す』
とはよく言われることですが、経済学を学ぶ
のではなく、歴史を学んだことで、経済的に
成功を収めたという点が印象的でした。
学問を深く探求する事で洞察力や論理的な
思考力が磨かれる。それによって未来に対する
ある程度の見通しを持てるようになるのかな
というように私は解釈しました。学校で学ぶ
ことは実生活に役立たないという感覚をついつい
持ってしまいますが、学んだことを活かして
自分の人生を切り開いた点が素晴らしいです。
ふたつ目。
ひとつ目の考察の中でも書きましたが、
これからはアジアがお金の流れの中心になるそうです。
特に中国。大国です。人的なリソースも
尽きることがないでしょう。
そうなると、これから数年ののちに
というわけには行かないでしょうけれど、
いづれは中国語が英語に取って代わる
可能性もあるそうです。何にせよ
中国がアメリカに取って代わるとなれば
中国語を話せる方が有利になることは
間違いありません。
ロジャース氏は、娘さんたちに中国語を
学ばせるために、シンガポールに移住した
そうです。我が家には大学生の息子がいる
のですが、同級生たちも中国語を専攻する
学生はかなり多いように感じますね。
まだお子さんが小さければ、英語はもちろん
大切ですが、中国語も学ばせてみると将来性を
高めることが期待できます。
みっつ目。
これは大変衝撃的でした。
ロジャース氏は、本書の中で、
ご自身が、もし今10歳の日本人だったら
日本を出て、海外(主にはアジア各国)に移住
するだろう、と書かれていました。
うーん、確かに日本は赤字大国だし、
少子高齢化は進んでいるし、明るい未来は
なさそう……と私でさえも感じてはいましたが、
こう断言されてしまうと日本人としては
ショックでした………。
ロジャース氏が40歳の日本人だったとしたら、
農業、古民家業、教育事業をやるそうです。
それぞれ、ポテンシャルが高く、外国人からの
需要が大きいと見込めるから、だそう。
つまり、移民を受け入れるということが
必須になりそうですね。日本は世界のどこよりも
移民の受け入れには慎重な国ですが、
今後は人口の減少とともに、外国からの移民
については受け入れるべきということなのでしょう。
そして、この本が書かれた2019年当時の予想より早く、
今般のコロナウイルスの流行によって、
(日本だけには限りませんけれども)
景気の悪化が促進されてしまいました。
もっと真剣に日本人としてどう生活して
行けば良いのか、考えざるを得ない
状況になってしまいましたね。
自ら、挑戦したり、動き出さないと
時流の流れに身を任せていたのでは、
どこかに落っこちて行ってしまいそうです。
世間が勝手に成長していくバブル期
のような時代はとっくに終わり、
さらにその後もまあまあのんびり
暮らせていた日本人の私たちですが、
そうは言っていられなくなった、
ということを強く感じる次第です。
感想
普段、投資家の本などはあまり読まないのですが、
読んでみたら、案外わかりやすかったです。
そして、世の中のお金の流れや、世界情勢
についても、まだまだ知らない事ばかりだ
という事実を突きつけられました。
主婦の私にはあまり関係なさそう。
でも、知ってた方が自分の将来のためになる。
そういうふうに考えさせてくれる本でした。
また、子供がいれば、将来がどうなるのか
ということは重要な問題です。
お子さんがいる方は、なかなか本を読む時間を
とるのも難しいと思いますが、読んでみて損は
ない本です。
おすすめいたします。